うさこの妊活ノート

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クロミッドでも無排卵が治らないときは?無排卵月経でも妊娠できる?

クロミッドでも無排卵が治らないときは?無排卵月経でも妊娠できる?

クロミッドを使っても無排卵のままで効かない・・・30%の方は効果が出ないと言われています

 

クロミッドは無排卵を改善し、排卵誘発を促す効果があります。

しかしクロミッドは穏やかな薬なので、無排卵で苦しむ方全員に効果が出るわけではありません。

 

ときどき排卵しない、月経が止まって間がないような軽い排卵障害の方には高い効果を発揮しますが、重度の排卵障害を改善するのは難しい薬です。

無排卵になったからクロミッド、というファーストチョイスになっていますが、これはクロミッドの価格が安く、医師も管理しやすく、歴史のある薬なので副作用やリスクも広く浸透しているからに過ぎません。

 

クロミッドに効果がなくても第二、第三の矢はあります。

方法はたくさんあるので落胆しないで次の治療に当たりましょう。

 

「クロミッドでも効かない無排卵を治療する」というのは、不妊治療の大きなテーマの一つです。

残念ですが現在でも卵巣の中の卵子が尽きた方の治療は無理ですが、若くて卵巣の中に卵子の元があるなら排卵誘発できる可能性が出てきました。

 

無月経の治療は近年どんどん技術が上がり、以前はお手上げだった症状や体質の方にも排卵復活の希望があります。

ここではクロミッド以外の排卵誘発法や、クロミッドに他の薬をプラスした治療法をご紹介します。

 

クロミッドで排卵しない原因は?クロミッドは穏やかな薬なので重度の排卵障害では効果が限定的です

 

クロミッドでも排卵しない理由はただ一つ、「刺激が足りない」からです。

卵巣の中に卵子の元があるのに排卵が復活しないのは深刻な事態ですが、簡単に深刻な事態になるほど女性の体はデリケートです。

 

過剰なストレス、体重異常(医学的に痩せすぎ、太りすぎ)などで無排卵になり、月経が止まってしまうことも珍しくありません。10代の初潮が始まって数年の間は排卵が不安定になることはよくあります。

 

自分自身でホルモンをうまく出せない場合はクロミッドの効果は発揮できません

 

クロミッドは脳の下にある脳下垂体という場所に働きかけて、FSHなど排卵誘発ホルモンを過剰に出すように促す薬です。

自分自身でホルモンが出せれば問題ないのですが、何らかの理由でホルモンをうまく出せない場合はクロミッドの効果は発揮できません。

 

何らかの理由で排卵を促す信号が発信できない、受診できない場合も効果がありません。 たとえ頑張ってホルモンを出しても、長い間眠っていた卵巣が目覚めるには足りないこともあります。

 

卵巣の中の卵胞が多すぎる場合は、いくらホルモンを分泌しても限界があります。

近年はこれらの症状でも治療方法が確立しつつあります。

 

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クロミッドの効果は?なぜ排卵を促す作用があるの?

クロミッドを飲んでも排卵しない!?排卵が早まる?遅れるのはなぜ?

 

クロミッドが効かない時はどうするの?症状に併せた治療法を行います

 

クロミッドが効かない頑固な無排卵・・・患者さんにとっても深刻な問題ですが、不妊治療を行う医師にとっても同様です。

排卵できなければ(卵子提供がない限りは)妊娠することができません。試行錯誤を繰り返して、卵子の中の卵胞が多すぎる体質、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の治療法は確立しつつあります。

 

PCOSの場合~多嚢胞性卵巣症候群の原因と体質

 

PCOSとは、卵巣の中の男性ホルモンが多すぎるのが原因で卵胞の数が増えすぎる体質のことです。排卵障害でいちばん多い理由がPCOSと言われています。

 

卵巣の中には一生ぶんの卵子の元が収納されています。

1周期ごとに在庫からいくつか取り出して成長を促しますが、過剰な男性ホルモンは取り出す在庫が多くなりすぎる作用を起こします。

 

女性にとっても、ある程度の男性ホルモンは必要です。(男性も少量の女性ホルモンが必要です)

しかしその量が多すぎるとPCOSのリスクが増えます。医学的に太りすぎ、糖尿病の方もPCOSリスクが増えます。

 

PCOSの方は月経周期が長すぎる(35日以上)、順調だった月経周期が理由もなくどんどん長くなり乱れていく、毛深い、ニキビが多い、男性っぽいなどの特徴があります。

 

糖尿病の方は注意!インスリンがPCOSを悪化させる

 

男性ホルモンが増える原因の一つは過剰なインスリン分泌です。血糖値を下げる唯一のホルモンで脾臓から分泌されます。

糖尿病や予備軍の方はインスリンが過剰分泌されやすいので、「医学的な」適正体重に近づけるだけで排卵が復活することもあります。

 

インスリンが原因のPCOSはクロミッドに加え、メトホルミンという糖尿病治療薬を併せて服用すると改善します。他にもプレドニンというステロイド剤やウンケイトウという漢方薬を併せて使うと改善することもあります。

 

これらでも効果がなければ注射で女性ホルモンを注入し、強制的に排卵を促します。 PCOSの方は卵巣が過剰に腫れやすいので、注射で排卵誘発をする際は厳重な管理と熟練した医師の力が必要です。

 

PCOS治療に強い病院で治療を受けることをお勧めします。

これでも改善しなければ体外受精を行います。 卵巣に小さな穴をあけるとPCOSが一時的に改善するので、重度の場合は手術することも選択肢になります。

PCOSは厄介な体質ですが、治療する方法が多いので希望を持って治療に当たって下さい。

 

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クロミッドでも排卵できない?!PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは 

 

原因不明の排卵障害

 

PCOS以外でも排卵障害を起こします。

多いのは過剰なダイエットで痩せすぎてしまい、生殖能力が後回しになるケースです。

 

人間は飢餓状態が続くと生命維持を優先させ、生殖能力を切り捨てます。 痩せすぎる理由は様々で、摂食障害、食べても太れない体質があります。

 

「食べても太れない体質」の方は、東洋医学で言うところの「気」(生命のエネルギーのようなもの)が足りないという説があります。

 

・東洋医学から診る「太れない理由」

 

気は生命力を支えるエネルギーそのもので、親から受け継ぐ先天性と自身で築き上げる後天性の2種類があります。

何らかの事情で親から受け継がれる気が少ないと気のトラブルが起こりやすく、痩せの大食い体質になることがあると考えられています。

体質は西洋医学で改善するのは難しいので、「気」を増やす養生を続けることをお勧めします。もちろん不妊治療と併用できます。

 

・難しい摂食障害の改善

 

摂食障害は心の問題です。

一人で治すことは非常に難しいので、専門の医師のもとで治療を受けましょう。その上で自我をしっかり持ち、他人の意見は参考程度に留める心がけも欠かせません。

 

自我を確立すれば他人の意見や価値観に翻弄されるのを防げます。

なぜ痩せていることに取り憑かれているのか、分析を進める必要があります。トラウマを誘発するので自己分析よりも専門医のもとで分析を行いましょう。

 

適正な体重まで増やせば自然に排卵が復活することもあり、薬の力を借りて排卵誘発できる可能性が上がります。

 

・ホルモン注射

 

原因不明の排卵障害は注射で女性ホルモンを注入します。

クロミッドが登場するまではホルモン注射が唯一の排卵誘発治療でした。 注射もいくつか種類がありますが、ゴナドトロピン療法(hMG-hCG療法)という治療法が有名です。

 

低温期にhMGという注射を打ち、卵胞が成熟したらhCG注射で強制的に排卵を促す方法です。 非常に強い排卵誘発で、ほとんどの方はこれで排卵が復活します。

 

クロミッドでもなかなか排卵しない…でも卵巣に卵子の元がある限り、排卵の希望はあります

 

クロミッドでもなかなか排卵しない方も心配はご無用です。排卵誘発の方法はたくさんあるので安心して治療に当たりましょう。

排卵復活に向けて自己管理も欠かせません。痩せ過ぎも太り過ぎも排卵を邪魔するので、適正な体重に近づける努力を続けましょう。

 

適正体重はBMIという単位で数値化できます。

身長(メートル単位)×身長(メートル)を体重(kg)で割ると数値が出てきます。自動計算できるサイトもたくさんあるので手軽に計算できます。

BMI18.5から25未満が普通体重で、この中間あたりの22前後が理想と言われています。

 

たとえば身長160cmの方ならBMI22は56.3kg、47.4kgから64kgまでは標準体重の範囲内です。標準の幅は広いので、焦らずマイペースに標準に近づけていきましょう。

バランスのとれた食事を心がけ、ゆっくり噛んでいただきましょう。 噛みづらいときは歯医者に相談して噛み合わせを調整してもらうと楽になります。

 

クロミッドが効かなくても諦めないで!多くの方法があります

 

クロミッドで効果がない無排卵の方でも、様々な方法で排卵を復活させることができます。まずは生理が来ることを目標に治療を続けましょう。

 

排卵を復活させるには、ある程度は自己管理も欠かせません。

病院で自己管理の方法を指導されると思いますので、それに従いましょう。 卵巣の中に卵子の元がある限り、希望はあります。

排卵誘発の技術に長けた病院もあります。クロミッドが効かなくても希望を捨てずに進んでいきましょう。

 

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クロミッドが効かないときは他の治療法もあります