うさこの妊活ノート

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いきなりクロミッド2錠から始まるのは何故?排卵しない時はどうするの?

いきなりクロミッド2錠から始まるのは何故?

初めてのクロミッドが2錠の理由は?

クロミッドは1錠から始める病院もありますが最初から2錠処方されることもあります。

初めてのクロミッドが2錠も出て大丈夫?と不安になるかもしれません。

 

様々な理由が考えられますが、以下の理由が推測できます。

1・病院の方針で一律2錠から始める

2・医師があなたの年齢や症状を考慮して2錠が適切と判断した

 

クロミッドは卵胞を育て排卵を促しますが、子宮内膜が薄くなったり粘液が減るなど妊娠しにくくなる副作用もあります。せっかく排卵できても妊娠しにくい体になってしまうと本末転倒です。

 

卵胞が育ちにくい、排卵しにくい方にとっては有効な薬ですがいつまでも使い続けるものではありません。クロミッドは連続で服用できるのは6周期までと決められています。クロミッドに限らずどんな薬でも副作用はあり、利点が欠点を上回れば使用します。

 

「クロミッドは不妊治療の一里塚」と考え、短期決戦で排卵を促し妊娠に導くためにクロミッドを最初から2錠処方する病院があっても不思議ではありません。副作用を恐れて肝心の排卵が失敗したら意味がない、という考え方もあります。

 

一方で最初はクロミッドを1錠だけ処方する病院もあります。クロミッドの副作用をできるだけ抑えて必用最低限の力で排卵を促す効果を狙ったものだと推測できます。

 

何れにせよ疑問に思えば医師に相談しましょう。できれば治療する前にメモで聞きたいことを箇条書きして短時間で訪ねると医師もスムーズに対処できます。

 

クロミッドの処方は何錠が適性?0.5錠の人もいるらしいけど・・・

クロミッドの処方量は個人差や病院によって大きく変わります。

 

日本ではクロミッドを1日3錠まで処方しても良いというガイドラインがあります。(ネット上の意見では1日4錠処方されたという声もあります)

 

どんな患者でも一律にクロミッドは二錠が適正と考える病院もあれば患者個人の体質や年齢を考慮しながら増減したほうが良いと考える病院もあります。気になる時は通院前にその病院のクロミッド処方量を調べたほうが良いかもしれません。

 

不妊治療の病院も方針は様々です。中にはクロミッドの副作用対策を重視し必用最低限の量だけ処方する病院もあります。

 

クロミッドを0.5錠(半錠)だけ処方する病院もありますがこれは副作用をできる限り抑えて妊娠力を維持しながら排卵を促す効果を期待したものです。

 

クロミッドは1日2錠が適切な方もいれば3錠で妊娠した、半錠で排卵できたという方もいます。クロミッドは排卵を促す目的だけでなく高温期を支える黄体ホルモン不足を補うために処方することもあります。

 

適正量は個人差が激しいですが大事なのは「排卵すること」「黄体ホルモンが十分に生み出せるように多くの卵胞ホルモンを分泌させること」です。

その目的が達成できるクロミッドの量は個人差が大きいのです。

 

クロミッドを2錠に増やした効果は?

 

クロミッド1錠で卵胞が育たない、排卵しない場合は2錠に増やします。クロミッドを2錠にしたとたん効果が出た、卵胞が育った、という声もよく聞かれます。

 

副作用を最低限に抑えながらクロミッドを処方する病院では徐々に服用量が増えていきます。2錠のクロミッドの飲み方は1錠と変わらず2錠ぶんを一度に服用する、または朝晩1錠づつ服用など病院によって異なります。必ず病院の指示通りに服用しましょう。

 

クロミッドを10日間服用することも

 

クロミッドを1錠5日間服用して卵胞の育ち方が不十分な場合、追加で数日~5日クロミッドの服用を続けることもあります。クロミッドを飲み続けることで卵胞が十分な大きさに育つように促します。

 

内診で卵胞チェックをしながら慎重に服用期間を決めます。

 

クロミッド1錠で効果が出ずに2錠に増えた。本当に排卵できるの?

 

クロミッドは1日1錠を5日間処方する病院もあります。もちろんクロミッド1錠でも軽度の排卵障害なら排卵できることが多く効果は期待できます。

 

クロミッドが2錠に増えたケースは1錠で効果が現れなかった時です。薬の量が増えるのは抵抗があるかもしれませんが量が足りないだけで効果が出ないことはよくあります。

 

より強い刺激を与えれば排卵が促されることもあるので2錠に増えたからといって悲観することはありません。それで必ず排卵が保証されるわけではありませんが排卵できる確率を上げることはできます。

 

クロミッド2錠は1錠より副作用が強いの?双子の可能性は?

 

クロミッドは1錠より2錠のほうが副作用が強いのでしょうか?

クロミッドの副作用のひとつに多胎妊娠(双子など複数の赤ちゃんが授かる)があります。双子は一度に子供が増えて良いことのように見えますが妊娠中のリスクが高く出産後の育児も大変な負担になります。

 

クロミッド服用時の多胎リスクは5%と言われています。(日本では自然妊娠の確率は1%ほど)

これは1錠でも2錠でも確率は変わりません。クロミッドを服用する以上は多胎リスクは頭に入れておく必用があります。

 

クロミッドを2錠に増やすと多くの卵胞ホルモンが分泌されます。卵巣への働きかけが強くなり卵胞が育ちやすくなりますが卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という症状を引き起こすリスクが上がります。

 

卵巣が腫れてしまう症状で激しい腹痛が起こります。重症になると腹水が溜まり命に関わることもある危険な症状なのでOHSSはできる限り避けたい副作用です。病院ではこのようなリスクを考慮しながらクロミッドの量や服用期間を調整します。

 

クロミッドを2錠に増やしても排卵日はほぼ変わりません。服用終了後5日ほどで排卵が促されます。

 

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 クロミッドで双子が産まれる確率は5%。三つ子は0.3%

 

クロミッドを2錠飲んでも排卵しない場合は?別の薬や治療法を試みます。

 

クロミッドを処方すると8割の方が排卵できます。軽度の排卵障害で真っ先に処方される薬なだけに高い効果が期待できます。

 

しかしクロミッド2錠を処方しいても効かない、排卵しないことも少なくありません。このままクロミッドを3錠まで増やす病院もありますが大半の病院では別の方法で排卵を促します

 

クロミッド+注射で確実な排卵を促す

 

比較的メジャーな治療法は注射で排卵誘発剤を注入する方法です。

hMG(FSH)ーhCG療法と呼ばれ、卵を育てるホルモンのhMGやFSHを月経周期5日目から筋肉注射します。どちらのホルモンも注射することもあれば片方だけ注射することもあります。

 

症状によってはクロミッドを服用しながら上記の治療を行うこともあります。この方法なら脳(視床下部や下垂体)が原因の排卵障害はほぼ確実に改善します。

ただし副作用も強く卵巣過剰刺激症候群が起こりやすく多胎リスクも上がります。

 

多嚢胞卵巣には糖尿病治療薬も!?

 

排卵しにくい原因のひとつに多能胞性卵巣症候群という症状があります。卵子はいくつかの卵子予備軍の中から一つだけ育ちますが、この予備軍の数が多すぎて選定ができず卵子がうまく育たない症状です。

 

この症状を起こしやすい方は糖尿病リスクが高いことが知られていました。糖尿病は様々な原因で発生しますがインスリンという血糖値を下げるホルモンの効きが良くないことで起こることがあります。このような体質の女性は多嚢胞卵巣になりやすいと考えられています。

 

それを改善するためにメトホルミンというインスリンが効きやすくなる薬が処方されることがあります。インスリンが効きやすくなることで少ないインスリンでも血糖値をコントロールできます。

 

血糖値が安定すると排卵しやすい体質に変わり、排卵が促されます。

現在のところ排卵誘発剤としてメトホルミンを使うのは自由診療の領域ですがメトホルミンの薬価は安いので金銭的負担はあまり気にしなくても大丈夫です。

 

これでも改善しない場合はプレドニゾロンというステロイド剤を併用することもあります。

多嚢胞卵胞の方は卵巣刺激症候群を発症しやすいためFSHやhMG注射を行うのは最終手段になります。

 

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クロミッドでも排卵できない?!PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは

 

卵巣の中の卵子予備軍が少ない場合は

 

低温期のころは脳の下垂体からFSHというホルモンが卵巣に向かって分泌されます。このホルモンは卵胞を育てるために欠かせません。

 

しかし更年期になるとFSHをどれだけ出しても卵胞がなかなか育たなくなります。

卵巣の中の卵子予備軍の数が減ってしまうためで、「無い袖は振れない」状態です。しかし視床下部も下垂体もそんな事情は考慮してくれません。「もっと卵胞を育てろ」とばかりに多量のFSHを分泌させます。

 

子供のころ親にガミガミ説教されてもいつの間に慣れてしまったことはありませんか?

卵巣も同じで下垂体の説教(FSHの増量による刺激)に耳を貸さなくなってしまいます。たとえ卵巣に卵子予備軍があってもFSHの刺激に慣れてしまい育てなくなってしまうのです。

 

これを避けるために敢えてFSHを下げる治療があります。親が説教するだけでなく「好きにすればいい」と突き放すようなものです。こうなると子供はやがて寂しくなって親の言うことに耳を傾けるようになるでしょう。

 

卵巣も似たようなもので、いちどFSHが下がって再び上がると卵子を育てやすくなります。

スプレキュアなど点鼻薬を使ったり、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを同時に服用したり(カウフマン療法といいます)様々な方法でFSHを一時的に減らします。卵巣がFSHの指令に素直に反応するようになればhMGーhCG療法で排卵を促します。

 

卵巣の中に卵子予備軍がいる限り、この方法でかなりの確率で排卵が促されます。

 

クロミッド2錠で妊娠した?!薬が効きすぎて排卵が早まることはあるの?

 

クロミッド2錠で妊娠した方はたくさんいます。大事なのは服用量ではなく排卵できるか否かで、排卵さえできれば妊娠の可能性があるからです。

 

排卵できても妊娠に至るまでにトラブルがあれば授かることはできませんが、排卵は妊娠の第一歩です。

排卵できなければ第三者からの卵子提供がない限り妊娠はできません。排卵することで不妊治療のスタートラインに立てると言っても過言ではありません。

 

クロミッドが2錠に増えても排卵が早まることはありませんが、月経周期が長い方だと早くなったと感じるかもしれません。一般的には月経周期15~16日ごろに排卵を迎えます。

 

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クロミッドを飲んでも排卵しない!?排卵が早まる?遅れるのはなぜ?

 

クロミッドは3錠まで処方できますが病院によっては2錠で治療方針を変えることも。

 

日本の治療方針ではクロミッドは1日3錠まで服用できます。しかし不妊治療の専門病院ではクロミッドで効果が出なければ早急に切り上げて別の方法での治療を試みるところがたくさんあります。

 

クロミッドが3錠でも効かないこともあり、それならいたずらに量を増やすのではなく排卵障害の原因を調べて治療するほうが建設的です。

クロミッドの副作用は子宮内膜を薄くしたり粘液を減らすなど妊娠から遠ざかるものがあるだけに、いつまでも服用するものではないという考えが主流です。

 

排卵障害の原因は様々です。過剰なダイエットや医学的な肥満が原因のこともあれば糖尿病体質が原因のこともあります。生まれつき卵巣の中の卵子予備軍が少ない体質の場合もあります。

 

クロミッドはこれらの原因を考慮せず「まずは試してみようか」という薬です。もちろんそれで排卵して妊娠できれば言う事はないですが、排卵障害の原因を探り改善を試みることも大事なことです。

 

クロミッドは排卵障害を改善する上で欠かせない存在ですがクロミッドだけが排卵誘発を促すわけではありません。たとえば適正体重になるように自助努力することも排卵障害を改善する大きな助けになります。

 

原因にもよりますが自力で努力することが求められることもあるのが排卵障害改善の道です。