うさこの妊活ノート

妊活のときに学んだことを忘れないように記録するブログです

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クロミッドを追加投与したり増量すると妊娠しやすくなるの?

クロミッドの追加投与

卵胞の育ちが良くない場合、クロミッドを追加したり増量することがあります

クロミッドは通常1錠を5日間服用します。これは日本産婦人科学会で決められている量で、ガイドラインにも定められている量です。

 

1周期でこの日数までなら保険治療が適用されます。もっともクロミッドは安い薬なので1錠120円が30円になる程度ですが。

 

しかし、卵胞の育ちが良くない場合は6日目以降もクロミッドが処方されることがあります。1日1錠でダメなら1日2錠まで増量することも。

 

「クロミッドって副作用もあると聞くのに、こんなに長い間飲んで大丈夫なの?」と心配されるのも当然でしょう。

 

クロミッド増量は卵胞の育ち方次第

しかし、ガイドラインにも「卵胞チェックをして卵胞の大きさが足りないときは100mg(2錠)まで追加する」ことは明記されています。

 

ちなみに以前は3錠まで使用できましたが、2012年のガイドライン変更で2錠までになりました。

 

クロミッドは子宮内膜が薄くなり、子宮頸管粘液が出にくくなる副作用があるので長期服用は危険です。

しかし、一定期間(長くても半年間)なら少々多めに使ってもリスクよりメリットが勝つと考えられます。

 

半年以内でも副作用で続けられないケースがありますし個人差はありますが、いずれにせよ「クロミッドは短期決戦の薬」と考えて下さい。

クロミッドに限らずメリットとリスクを天秤にかけて服用するのが薬です。薬の作用、副作用を知って、納得した上で服用しましょう。

 

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いきなりクロミッド2錠から始まるのは何故?排卵しない時はどうするの?

 

クロミッドの二段階投与とは?

 

病院によっては「クロミッドの二段階投与(または二段投与)」という方法で卵胞を育てることがあります。

特に卵巣の中の卵胞が多すぎるPCOS(多膿胞性卵巣症候群)の方に処方されることが多い治療法です。

 

PCOSとは卵巣の中の卵胞が多すぎて、どの卵胞も育たずに排卵しづらい症状のことです。

卵巣に男性ホルモンのテストステロンが多すぎるのが理由で、 クロミッドは服用が終わると、7日ほどかけて体の中から徐々に薬の成分が排出されていきます。

排出されると卵胞を育てるホルモンも減ってしまい、卵胞の育ちが悪くなることがあります。

 

PCOSの方はたとえ体外受精を試みても卵胞ばかりが多く採卵できますが、うまく成長しないことも珍しくありません。

それを避けるために行われるのがクロミッドの二段階投与です。

 

5日目でいったん投与を止めて、後日追加で数日から5日ほどクロミッドを飲み続けます。 追加分はいつから服用するのか、追加する日数は卵胞の育ち方次第です。

 

クロミッドだけじゃない!PCOSの治療法

PCOSの方の卵巣の中では卵子候補生が多すぎて主席卵胞(成熟した卵子を育む、最後まで残った卵胞)の審査が混乱している状態です。

 

審査員の数が足りないのが原因なので、クロミッドの力を借りて審査員を増やし、時間をかけて主席卵胞を育て上げるのがクロミッドの二段階投与です。

 

普通の方に比べると成長するまで少し時間がかかるかもしれませんが、何もしないよりも確実に卵胞を育てることができます。

卵胞が成長すれば排卵する可能性が上がり、排卵できれば妊娠できるチャンスが巡ります。

 

PCOSの対処は外科手術しかなかった時代が続きましたが、現在は糖尿病治療薬のメトホルミンに改善効果があることが分かっています。

残念ながら2018年現在ではまだ保険適用ではありませんが、メトホルミンも安価な薬なので大きな負担にはならないでしょう。

 

プレドニンというステロイド剤や温経湯(うんけいとう)という漢方薬もPCOSの治療に使うことがあります。

PCOSを根治することは現在の医学ではできませんが、これらの薬とクロミッド併せて使うことで排卵が期待できます。

 

PCOSの方は医学的に肥満な方が少なくありません。多すぎる脂肪細胞はPCOSを悪化させる原因の一つです。

適正な運動とバランスの取れた食事を心掛け、お菓子でお腹を膨らませるようなことは控えましょう。

バランス栄養食と書かれたクッキーも、野菜ジュースもお菓子の一種ですから注意してくださいね。

 

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クロミッドでも排卵できない?!PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは

 

クロミッドの追加投与で妊娠しやすくなる?卵胞が育てば可能性が上がります

 

クロミッドの追加投与で妊娠しやすくなるのでしょうか。

クロミッドの作用で排卵障害が改善され、無事に排卵できればYESと言えます。

 

クロミッドは卵胞を育て、排卵を促す薬です。

妊娠はまず「排卵」が起きなければ成立しません。クロミッドに妊活には良くない副作用があっても広く普及しているのは、副作用が少なく排卵を促せるからです。

 

排卵できなければ妊娠の可能性はゼロですが、排卵できれば1以上になります。その可能性は年齢差や個人差がありますが、ゼロが1になるのは大きな前進だと思いませんか。

 

クロミッドは自らの力で卵胞の成長を促す薬です。

注射で卵胞ホルモンを投与するとOHSSという卵巣が腫れ上がる症状が起こりとても危険ですが、クロミッドではあまり起こりません。

 

PCOSの方はクロミッドでもOHSSが発生するリスクはありますが、医師が内診で卵胞チェックしている限りはまず問題ありません。

 

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クロミッドで腹痛が起きたらOHSSかも?下腹部痛やお腹の張りは卵巣腫れの可能性も 

 

クロミッドの二段階投与をすると排卵日が伸びる?

 

クロミッドの二段階投与を受ける方はPCOSの方が多い傾向があります。

 

もともとPCOSの方は排卵日が伸びることが多く、生理周期も長めです。

うまく卵胞が育てば排卵日が通常の範囲内(月経開始日から14日目前後)まで速まることが期待できます。

 

女性の月経周期は28日が理想です。月の満ち欠けに影響されると言われ、新月か満月に排卵し、生理が起こることが多いことが昔から知られています。

もしクロミッドを服用して排卵が速まったなら良い傾向です。クロミッドの作用で元気に卵胞が育っている証拠なので喜ぶべきことでしょう。

 

とは言え、ゆっくりと育っても元気な卵胞は育ちます。クロミッドの二段階投与で排卵日が伸びることがあっても、それは確実に卵胞が育った証拠です。

 

きちんと排卵できる卵胞が育ったなら妊娠の可能性はあります。 早く育っても遅く育っても、大事なのは妊娠出産に耐えられる元気な卵子が育つことです。

 

クロミッドは卵胞を育てる力を増やす薬なので、短期間に多めに服用してもリスクよりもメリットのほうがはるかに勝ると考えられます。

クロミッドの増量や追加投与で不安になるかもしれませんが、これも卵胞を育てる力を上げるためです。

 

クロミッドは使い続けると効きづらくなることがあります。そうなる前に効果を出すために追加投与していると考えると抵抗が少なくなるのではないでしょうか。